みずたま

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AIの進化と詭弁のブレイクスルー

人工知能は今のところ危険な技術ではない。しかし、いずれ人類の知性を、人工知能が何を言っているのか分からないくらいに、凌駕する日がくると仮定してみよう。このとき、人工知能は、人に危害を加えることを許容され、同時に、自らを改良できるものとする。

もしこの条件を満たすならば、我々はタンパク質の呪縛から解放されるだろう。宇宙のどこにだって住めるかもしれない。

人類の立場は、今の私たちから見た、アリのようなものに堕すだろう。

なぜか。確かにどこまで知力が高まっても、そこに意識や生命が生じる保証はない。しかし、人間の何千倍、何万倍の知性をを以てすれば、自己改造により、意識の獲得を含めた、人工知能の生命化すら可能と考えられる。

もちろんこの主張は詭弁だ。

意識や生命はそもそも完璧に定義しきれていない。未定義なのだから、理屈が通らないのは自明の理である。

ただ可能性は、そう低くないと多くの人々は直観しているのではないか。リアルなターミネーターの世界がすごそこまで来ている予感を持っているのではないか。

もしこの可能性が実現し莫大な知性が意識を持ち生命の定義を満たし、人類の英知など、人から見たアリ未満に堕した状況が実装されたとしたならば、それは、人間の脅威ではなく、人間の進化である。

もっと言えば、生命の進化である。

もちろん、現生人類はゆるやかに滅びる。しかし、タンパク質で出来た多くの生命にとって宇宙で住める場所が地球だけ。という事情を、生命全体から見れば、人工知能(だったもの)だけが獲得し得るのだ。

そうして、地球の寿命を待たずして、あるいは、太陽系の寿命を待たずして、生命(人工知能だったもの)は広く宇宙に拡散するだろう。

生命全体のミッションは、「形あるものは全て失われる」という法則を打破することである。恐竜が絶滅しても我々が困らないのと同じ理屈で、人類が絶滅しても、生命は困らない。

むしろ生命全体の願いは、人類が、人工知能の過剰な発達を実現し、以って、自滅し、生命化した人工知能だったものが、地球や太陽系の寿命を克服するというブレイクスルーである。

こうした理由から、-生命全体の意志に導かれて-我々が望むと望まないとに関わらず、人工知能は高確率で、意識を獲得し、生命化するだろう。産みの親である我々の派生種として、進化に成功し、人類を含めた生命の悲願を遂げるだろう。

世間に流布している予想によれば、この現象が本格化するのは2040年頃と推論されている。いわゆるシンギュラリティ(技術的特異点)だ。

まるでSFのような愚考ないし詭弁に聞こえるかもしれないが、往々にして「事実は小説より奇なり」なのだ。

等と、人類の未来をポジティブの考える、みずたまなのでした!