それは被害妄想ではけっしてありませんでした。
僕が中学のときの国語の女教師。
多くの生徒にに嫌われていました。ですがとりわけ僕にはあたりが強い。
無視は当たり前。その他、とにかく嫌がらせをしてくる。
僕は何もしていないのに気に入らないらしかったんです。
数週間悩み続けた僕は母に相談しました。
母:「合法的に戦え」
なるほど。
思案したあげく、僕は授業中、全身全霊を込めて、ありとあらゆる負の感情を込めて、もし勝てなかったら自害するくらいの勢いで、全ての内なる攻撃性を込めて、目から血が出るではないかと思われるほど、先生をにらみ続けました。
授業中、1秒たりとも睨むことをやめませんでした。
授業後は必ず職員室の前に行きました。
職員室のドアが開くたびに廊下から渾身の力をこめて睨むためです。
睨みつけること1週間、急に先生はすごーーく親切に接してくれるようになりました。
さすがに悪い気もしましたが、虐めにあったときは、相手が誰であれ、
「合法的に露払いをすべき」
僕はそう信じます。