行動が変われば全てが好転する
大抵の場合、じっくり考えるよりも、とりあえず主義で、行動に出た方が良い結果が得られます。
もちろん例外はあります。例えば、高価な買い物には熟慮が必須です。しかし、多くの場合、行動は福音をもたらします。
人間は思想の動物ではなく、行動の動物だからです。
正に、「犬も歩けば棒に当たる」ですね。
とにかく動くことが大切なんです。
「めんどい」、「やる気ゼロ」という感覚とうまく付き合って、行動力を高め、生活や勉強、仕事の満足度を増やすテクニックを紹介しますね。
「やりたくない」は生理現象
ダラダラ過ごしているとき、「あー、お皿を洗うのがめんどう」のように、めんどうくさい、やりたくない、と感じるのは、生理学的に当然の反応です。
面白いゲームとか恋人との約束のように、よほど楽しみなことでない限り、誰しも、「めんどうくさい、できれば先送りしたい」と感じるのです。
その意味で人は生涯、億劫感から逃れることはできません。でもだいじょうぶです。やりたくないこととの付き合い方にはコツがあるんです。それを理解すれば行動力は高まります。
めんどうくさいがとれたら行動しようは悪循環への道
めんどうな気持ち(億劫感)とは一生の付き合い。無くすことのできないものです。やる気が出たらがんばろう!と考えていると、どんどん行動できなくなり、やがて悪循環に陥ります。
例えば、やる気が出たら勉強しよう。と考えれば考えるほど、勉強がさらにめんどうになってしまいます。しまいには成績が下がり自信を失い、勉強をしたくない気持ちは増える一方です。
反対に、勉強がめんどうなのは、ご飯が美味しいのと同様に、変えられない事実だと悟れば、「やる気がでるのを待つ」という危険な選択をせずに済みますね。
行動が先、やる気が後
「やる気が出たら行動しよう」と思っていても、残念ながら、やる気は一向に起きません。逆に、嫌々ながら仕方なく行動し始めれば、だんだんとやる気が出て「乗ってくる」のです。
これは、走らなければ汗がでないのと全く同じ原理です。
「めんどう→行動→やる気」の仕組み
- 最初は必ず~するのがめんどうだ。と感じます。これは万人に共通する生理現象です。朝、会社や学校に行くのがめんどうだと感じるのはこのためです。
- 行動をしはじめると、「少し苦しい」と感じます。でも苦しいのは、行動を開始した直後だけです。
- 行動開始からしばらく経つと、苦痛がだんだん減っていき、やる気に代わり、気持ちが楽になります。がんばっている自分を誇らしく感じます。
「めんどうくさい」を克服するコツ
いかに、はじめの一歩を踏み出しやすくするか?
これこそ、行動力の本質です。動き始めれば、やる気はどんどん膨らんでいくのですから。
先日、すごく痛い治療を近所の外科クリニックで受ける機会がありました。
「あー、行きたくない、明日にしてしまおうか」
僕は、何時間もはじめの一歩を踏み出せずにいたのです。しかし、「家のドアを開ける」それだけで、意欲にエンジンがかかり、30分後には手術は終わっていました。
一歩目こそが一番難しく、一番肝心なんです!
コツ①小さくて簡単なことを優先
難しいことは後回しにして、「小さくて簡単にできること」を徹底的に優先します。「小さい」とは、「1~3分で終わらせることができる」。そんなイメージです。難しい部分からやりはじめようとすると、最初の一歩が重くなりすぎて、気力が萎えてしまうからです。
例えば、風呂に入るのが面倒なら、風呂洗いよりも、靴下を脱ぐことを優先します。あるいは、数学の勉強がなかなか手に付かないのであれば、もう解き方を知っている問題の復習を優先します。
着手=勝利
やり始めてしまえば勝ち!なのですから、たとえ、あまりやる意味を感じなくても、小さくて簡単なことを最優先にします。するとエネルギーが高まり困難な課題にも立ち向かえるようになるのですから。
コツ②結果なんて考えずにとりあえず一歩を踏み出す
「行動した結果、どんな未来が待っているのか?」を無視します。その上で、「ともかく主義」の精神で、行動すれば、最初だけちょびっとしんどくても、必ず、「良い気分」になります。やる気は高まり、満足感や達成感を味わえます。思わず自分を褒めたくなります。
なぜ行動の結果を無視すべきなのか?
めんどうだと感じるのは、行動の結果を、安く見積もっているからです。例えば、「どうせ今、英単語を10個覚えたところで焼け石に水だ」と考えるようなものです。めんどうを乗り越えるのはしんどいものです。その痛みを支払ってまで、英単語を10個だけ覚えても「割に合わない」と考えるから、先延ばしにしてしまいます。
思考停止こそ行動開始の鍵
であれば、「英単語を10個覚えることでどんな効果があるのか?」、つまり、苦痛を我慢して行動した結果、得られる果実が、それほどの価値を持つのか。そんなものは無視してしまえばいいのです。
行動はいつだって創造的でエキサイティングだ!
実際、行動を開始すれば、99%、「やって良かった!」と感じます。なぜなら「英単語を10個覚える」という作業が終わる頃には、やる気のエンジンがだんだんと出力をあげてきて、結果、もっと勉強しようという気になるからです。
未来を安く見て、億劫感で動けなくなるくらいなら、結果なんて完全に無視した方が合理的です。
完成禁止は行動力を高める
行動の前段階で、「完成」にこだわると、身動きがとれなくなります。例えば、僕は今、このブログ記事を書いています。書き始める前に、「優れた記事を最後まで完成させるぞ!」と意気込むと、途端に嫌気がさします。最初の1行すら書きたくなくなります。
しかし、「何も今日中に仕上げなければならないなんてルールはない」と思えば、とりあえず「やりはじめる」ことができます。
「10%でも前進すれば、十分!」くらいに思った方が、完璧主義的に振る舞うより、遥かに、生産的になれます。
大きすぎる目標は、自分の首を絞めるだけなのです。
目先の10秒に集中する
「完成」とか「達成」を考えるかわりに、目先の10秒間に焦点をあてます。つまり、今この瞬間の作業に全ての注意力を注ぎ込むのです。
そうすれば、気が進まない作業であっても、「今自分がどれほど嫌な気持ちか」をすっかり忘れることができます。つまり、内向するのではなく、外向するのです。自分の気持ちに拘るかわりに、作業対象に、全ての意識を”10秒間”だけ向ければいいわけです。
逃げてもいい
「どうしてもやりたくない!」そんなときは、無理をせず、「逃げること」もとても大切です。逃げすぎはよくありませんが、適度に、逃げないと、疲れ果てて、燃え尽きかねません。
僕は、たまーにですが、会社をずる休みすることがあります。もちろんいけないことです。しかし、こうした「逃げ」が、心のバランスを保ち、長期的には、プラスに働くのです。
「何もしないこと」が良い解決策であることも少なくないのです。ベストを尽くそう!等とは考えないことです。
まとめ
行動は福音をもらします。先送りのストレスからも解放されます。
思考を停止し、未来を無視し、目先の10秒間にフォーカスすれば、めんどうかどうかなんて忘れ去ってしまうことができます。
幸い、人間の注意力は有限なのです。
大事なことなので繰り返し申し上げます。
「行動は福音をもたらす」