みずたま

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新人を育てる新人の話

これからするのは、ド新人が年上の女性新人をなぜか育成する羽目になったお話です。結論から言うと、見事、うまくいきました。そのときの新人育成の工夫を中心に昔語りをします。

派遣社員の女性をしっかり教育できるのか!?

大学時代、僕はインターンとしてWEB系ベンチャーに朝から晩まで入り浸っていました。初月、新人の僕に任されたのは、年上で派遣社員の新人女性の教育担当です。

はじめての仕事らしい仕事は、新人である僕が新人育成をすること。上司も無理難題を押し付けてくるものですよね。

なんせ、一月前まで、僕はExcelを眺めて「なんだこの変なマスのかたまりは!?」と思っていたほどです。

新人育成の工夫

部活の経験すら無かった僕にとって、人を育てるのははじめての経験でした。インターン先は、自ら考え、自ら行動することを重んじる社風。考え抜いた末、辿り着いた教育方法は、「安心第一」戦略です。相手を安心させるためなら、なんだってやる!という作戦です。この作戦を採用した背景には、自分の高校時代のアルバイト経験を思い返したとき、不安でいっぱいだと、けっして良い仕事ができない反面、安心しきっていれば、持てる力を全て出し尽くせるという経験則があります。

具体的作戦内容

  • 何度でも同じことを聞いてくれてOK
  • 困ったこと、不安なことは、どんな小さなことでも教えてもらえると嬉しい
  • ミスをしたときこそ、一番優しく接する

この3つです。

1度で覚えるなら誰も苦労はしない

「何度も同じことを聞いてはいけない、メモを取って覚えなさい」

僕にはこの指示になんのメリットがあるのか理解できません。今でも理解不能、意味不明です。プレッシャーを与えて効果があるならそうすればいい。でも、往々にして逆効果にしかなりません。それに1度で覚えられる人の方が少ないものです。入社したてで、同僚の名前を覚えるのもおぼつかないのに、どうして仕事の手順を一度で覚えられるのでしょう。それにメモをとるよう指導するより、メモすべきことは、事前にプリントにまとめて渡した方が、相手は楽に決まっています。業務知識をドキュメント化するので、知識が属人化することを防ぐ効果まで期待できます。

何より「何回忘れても聞けばいい」環境はとても安心できる筈です。安心させることができれば、パフォーマンスは嫌でも高まります。

不安を教えて

不安材料を無理に聞き出すのは問題ですが、話せる範囲で構わないので、懸念点はなんでもいいから教えてもらえると嬉しいと伝えることは、とても有効でした。その女性が荷電業務を怖がっていたことが分かったので、僕は「怖くなくなるまでやらなくていい」と言いました。人には得意不得意があります。欠点を克服させるよりも、適材適所の精神で、長所を伸ばすべきです。懸念点を教えてもらえたおかげで、その女性は几帳面だったので、事務的な仕事のウェイトを増やし、僕が荷電に徹すれば、良いチームになれることが分かりました。もちろん、良いチームは、良い仕事に直結します。

ミスした人を怒るなんて愚の骨頂

ミスしたとき一番辛いのは本人。それ以上追い詰めて誰か得をする人が社内にいるのでしょうか。失敗したら叱るという常識は、単なる思い込みにすぎません。

後輩や部下がすっかり落ち込んでいるときこそ、「やさしく接するべきタイミング」です。

「辛かったですね、人間、誰しもミスはするものですよ。2人で一緒に再発防止策を考えましょう。だいじょうぶ、気持ちが落ち着てからでも構いませんよ」

こうして、原因と対策を2人で考えれば、それでミスの再発を防げる可能性は大きく高まります。一方、脅しまがいの叱責では、一時的な効果しか見込めません。

忘れられない一言

10以上も年上の女性。同じ新人でも人生の先輩です。彼女は退社する際、

「みずたまさんが教育担当で本当に良かった、ありがとうございました!」

そう笑顔で言ってくれました。

 

 

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